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  • 齋藤薫のボディコンシェルジュ
  • Vol.12

美人の絶対条件は、細く長い首。ほっそりした首は、プロポーションまで整える?

Vol.12

美人の絶対条件は、細く長い首。
ほっそりした首は、プロポーションまで整える?

長い首のもたげ方に美人が宿った竹久夢二の美人画

時を超えて人々を魅了する美人画と言えば、竹久夢二。やはりまず、あのアンニュイな美人たちの表情を思い出す人が多いのだろう。明治の終わりから大正時代にかけて、「美人」と言うと、もっぱら彼が描く女性を指したほど。独特の美人像は「夢二式美人」とも呼ばれ、当時“美人の代名詞”ともなっていたのだ。

つまり、どの作品も面立ちがよく似ており、モデルはすべて同じ女性にも思えるが、竹久夢二は生涯において3人、あるいは4人の女性と深く関わっており、その女性たちが見事にみな「夢二式美人」。言いかえるなら、竹下夢二は好みのタイプが全くブレなかったからこそ「美人画」の大家となれたのである。

そして説明するまでもなく、この「夢ニ式美人」とは、大きな瞳と、華奢なアゴ、そして長く細い首が、決定的な特徴であった。特に空(くう)を見つめるような瞳の表情と、長い首のもたげ方から、この上なく物憂げな表情であることもまた、すべての「夢二式美人」に共通する描写であったのだ。

しかも気がつけばこの「夢二式」、今も美人の絶対条件として生き続けている。特に首が細く長いこと、これは時代を問わず美人の普遍的な要素として、その後も昭和、平成、令和と継承されてきた。和服と洋服では、それを美しく着こなす容姿の条件も変わってくるが、首の細さだけは、どちらにも不可欠。だからこそ洋の東西を問わず、時代を問わず、美しさの鍵となってきたのだ。
そして、なぜ和服にも洋服にも映えるのか? それは細い首が痩せて見える最短の近道でもあるから。つまり首は意外なことにプロポーションの要となるパーツでもあったのだ。

ますます重要に思えてくる首のフォルム、でもそれって生まれつきで替えられないものなのでは? きっとそう思うのだろうが、もし方法次第で細く長く見せることができるとしたら? そう、バレリーナの首が長く見えるのも、みな生まれつき長かったわけではない、バレエのレッスンにより長く見えるようになったのだ。

それも首は背骨と同じ、脊髄の延長でできていて、特に首の部分の頸椎は7つの骨が積み木のように重なっているため、曲げること、ひねることもできるわけだが、同時にだから多少とも伸び縮みする。とても単純に、猫背だと首が短く見え、背筋を伸ばせば長く見えるが、バレリーナはさらに肩を自然に落とすことによって、首を長く見せているのだ。

そしてもう一つ、首のコリやむくみを取り去り、下アゴをすっきり引き締めることで、さらにまた長く見える。首の長さ、見え方だけでも変えられるなら今日からでも変えたい。きっとそう思うはずで、だから改めて考えた本当のネックケア……。

首の構造はとても複雑。だからネックケアをもう一度考える

これまでのネックケアは、ともかく首元専用ネッククリームを塗っておけばそれでヨシという印象を与えていたはずだ。けれども実際はそう単純な話ではない。首元の構造は意外に複雑で、特殊な筋肉もあったりするから、日々のケアをもう少し充実させたいのだ。特に首のシワ対策だけでなく、首元の引き締めで、細さ長さを狙うのであれば、尚更。

❶まずは首の筋肉をほぐし、リンパの流れを良くして“むくみ感”を取り去ること。
❷フェイスラインに沿ってのマッサージで、下アゴの無駄な贅肉にアプローチ。
❸ さらには、首元全体の潤いを高めるために首専用のシートマスクによって、たるみがちな首の皮膚に上向きのハリをもたらすこと……

この3ステップを徹底してほしいのだ。

❶の筋肉ほぐしは、まず首を前後左右に傾けるストレッチを。無理のない範囲でぐるっと大きく回転させる動作も加えて。続いてリンパの流れを良くするため、耳の後ろから鎖骨に向けて3本指でさすりおろし、さらに、鎖骨の骨の上に3本指を置いて、内から外へさすりだす。これだけでもだいぶ首元がスッキリするはず。

❷次にフェイスラインのマッサージ、まずアゴ先の下に両方の親指を置き、左右それぞれ耳下まで一気にさすり上げる。いわゆるカッサを使ってもいい。親指マッサージならばいつでもどこでもできるから、これをクセにしてしまうと、結果が早い。単純に輪郭まわりに溜まった老廃物が流されるから、フェイスラインがくっきりするとともに、首筋が細く見えるはずなのだ。

❸そしてシートマスクは、フィット感の良いものを選んで、首の皮膚をそれぞれの耳下のほうに向けて持ち上げるようにマスクできると理想的。もちろん、ネッククリームで首の皮膚を持ち上げるリフトマッサージを行った後、シートマスクで仕上げる方法も。どちらにしても「上向き上向き」を心がけて。

こうしたプログラムの中でも、すっきりした首元への鍵となるのが、じつはネックパック。そもそも首専用のマスクは極めて珍しく、シート状となればなおのこと。でもそれだけに、首用シートマスクの手応えは、今まで体験したことのないものになるはず。肌に吸い付き、装着時も装着後もずっと肌をピーンと引き締めることができるバイオセルロースのシートならば、まるでクリニックの施術を受けたような仕上がりに。若さに差がつくのは首元だと言うことを、実感するはずなのだ。

首だけで全身が痩せる。バランスこそが命だと言う動かぬ証

こうしたプログラムをこなせば、意外な速さで下アゴがすっきりする。何をしたって首の細さなんて変わらないと言う思い込みがあると、本当に損をするほど、じつはお手入れしがいのある部位なのだ。
ちなみに、メイクでも影となるブラウンシャドーをフェイスラインに沿って下アゴ部分にすっと入れると、それだけでも小顔に見え首が細く見えることも覚えていて欲しい。これは明らかに目の錯覚を使ったテクニックだけれど、嘘みたいに効果的。首をほっそり見せるなんて、思っているよりずっと簡単なのだ。

さらに言えば、大ぶりのイヤリングをすれば首は細く見えるし、キラキラ光る細長いダウンイヤリングをすれば、これまた首がほっそり長く見える。髪型でもアゴ先のラインより短いモードなショートボブは、首を細く長く見せる、というふうに、あの手この手で、目の錯覚に挑んでほしいのだ。
首は最も年齢の出やすいところと言われる。美容医療の手も届きにくいところと。でもその分、美しく引き締まった首元を作れば、全身の印象が変わる、まさに美人の準備が整うのである。

かくして首をほっそり見せると、必ずこう言われる。「痩せた?」「ダイエットした?」「すっきりしちゃって、一体何をしたの?」 首元だけで、もっと極端に言えば、下アゴのラインが少しすっきりするだけで、体全体が痩せて見えると言う不思議に気づいて欲しいのだ。体はそんなふうにバランスによっていくらでも美しく見せられることにも。

美容ジャーナリスト/エッセイスト 齋藤薫

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)他、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

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