通話
無料

TEL
0120-22-8866
受付時間 月~金 9:30~19:00
土 9:30~18:00(日祝休み)
MAIL

コラム

-Column-

  • 齋藤薫のボディコンシェルジュ
  • Vol.02

ウエスト43センチ?!“スカーレット・オハラのくびれ”より尊いもの

Vol.02

ウエスト43センチ?!
“スカーレット・オハラの
くびれ”より尊いもの

限界までウエストを絞りあげた19世紀の女性たち

少女の頃から、この映画を一体何度観たことだろう。20世紀における最高傑作にして、歴史的な超大作『風と共に去りぬ』である。

ヒロインはビビアン・リー扮するスカーレット・オハラ、美しく魅惑的な彼女はいつも男たちに取り囲まれていたが、意中の人は別の女性と結婚を決めてしまい、その腹いせに愛してもいない相手と衝動的に結婚してしまう。それほど自我が強くプライドも高く、ひどく高慢には違いないのに、どうにも魅力的と言う、なかなかに理解し難い女性として描かれていた。

子供心に、なぜ彼女がヒロインなのか、なぜ彼女がそれほど男たちに愛されるのか、それこそ理解に苦しんだ記憶がある。

でもある一つのシーン……スカーレットがドレスを着る時に、メイドにコルセットのループを絞らせるのだが、もっと細くもっともっとと、ウエストをくびれさせていく姿には、何か女性としての魔性の力を感じ、憧れのような畏れのような感慨を覚えたもの。

しかしそのウエストはわずか17インチ、なんと43センチ強であるとの設定。まともに考えたらありえない細さである。ましてやそれが美しいかと言われると甚だ疑問。ただ当時の上流階級の女性たちは、本気でそこまでの細さを目指していたのだとか。19世紀の淑女たちが着ていたクノクリンやバッスル調のドレスのデザインそのものが、ウエストを絞れば絞るほどバストは大きく、ヒップも秀でて見えたから、コルセットで限界までくびれを作ることに必死になったのだ。

それにしても、人間のウエストはそこまで細くなるものなのか?良し悪しは別として、実際、無理矢理絞り続ければ、肋骨自体が動いて、それこそ17インチ43センチも不可能ではないとされるが、もちろん健康を考えたら決してやってはいけないこと。固い鎧のようなコルセットで強制的に締め上げれば、血行やリンパの流れも滞るわけで、19世紀の女性たちは舞踏会などの時によく貧血を起こしたらしい。

良い結婚のために、くびれを求めた科学的根拠

じゃあなぜそこまでして、ウエストを細く見せなければいけなかったのか?実はそこに近年、非常に説得力ある説が浮上した。生物学上の、とても科学的な知見である。

あらゆる動物は、体の仕組みが“種の保存”のために作られている。つまり、異性に選ばれるためのアピールをなんらかの体の特徴で行っているのだ。孔雀が美しい羽を広げるのも異性へ(孔雀の場合、雄から雌へ)のアピール。じつは人間も同じで、だから女性は男性を魅了するための体を持っていると言ってもいい。

そういう意味で1番重要なのが、“ウエストがくびれていること”なのだそうである。もちろん同時にバストとヒップがボリュームを持っていなければいけないのだけれど、特にくびれは豊かなヒップを、ひいては充分な骨盤を意味するからこそ、男性が本能的に惹かれるというのである。

単に恋愛の対象としてではなく、あくまで結婚の対象として。そこがとても生物学的で、まさに“種の保存”につながるからなのだ。

つまりは『風と共に去りぬ』の時代、良家の子女は自ら仕事を持つことができず、更なる良家に嫁がなければならなかったからこそ、そういう意味での婚活の恰好の舞台である舞踏会などには、淑女たちがここぞとばかりくびれを作って出かけたのである。

子供心に、スカーレット・オハラが夢中でくびれを作っているのを見て、いかに男たちにちやほやされる決定的な鍵でありながらも、そこにある種の悲哀を感じたのは女の本能だろうか。

“くびれ作り”は今、劇的に進化した!

もちろんスカーレット・オハラのくびれなど全く必要ないけれど、少なくとも「くびれは自分で作るもの」なのだと言うことだけは示してくれた。年齢を言い訳に、くびれがなくなるのは仕方ないと諦めてしまうと、そこで失うものはやはり大きく、女である限り、くびれを求め続けていきたいということも。

幸い“くびれ”を作るテクニックは、現代において驚くほど進化している。昔の淑女のような悲痛な思いをせず、きつく締め付けるのではなく、むしろ心地よく整えていくという「補整下着の進化」は本当に目覚ましい。それがどれだけ女性を楽にしたのか?やっぱりくびれが不可欠な私たち女性の運命をも変えるような進化だと言えないだろうか?

ましてや、自分の体よりくびれよりむしろ美しい“その人にとって最もバランスの良いくびれの細さ”を提案する知性ある補整下着に、自分の体をそっくり任せることができるという意味で、今の私たちは本当に幸せ。

逆に言えば、昔の女性たちが美しくなるために、また幸せを得るためにどれだけの犠牲を払ってきたのかと考えると何だか胸が痛くなる。改めて今この時代に生まれた幸せを噛み締めつつ、美しいくびれを目指していきたい。固いコルセットとは対照的な、柔らかく、つけているのを忘れるほど優しく身体を包み込む補整下着に体を預けて。女性であることの誇りと喜びのために!

美容ジャーナリスト/エッセイスト 齋藤薫

女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。新刊『大人の女よ!もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)他、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。

ダイアナの補整下着でプロポーションづくり

Column Column

初回体験はこちら