BEAUTY BATON

「姿勢がいいですね」と言われて。

※タイトルは編集部にて付しています。掲載にあたり、一部表記を整えています。

『姿勢がいいですね』『背中のお肉が全然はみ出していませんね』と、ほめ言葉をよくもらう。けれど私は、何を使っているのかとか、こうした方がいいといったアドバイスをうまく伝えられず、笑うしかない。言われるたびに人の後ろ姿を意識して見ると、たしかに違いがある。そこで私は、下着のサイズの大切さをしみじみ感じていた。

そんなある日、みんなでバストの悩みで盛り上がっていたときのこと。「下着で変わるのにな」と密かに思っていた私は、気づくと『ブラあげるから、私について来てくれない?』と言葉にしていた。お誘いした二人は細身の部類で、見た目のスタイルにはまったく問題ない。だからこそ、どう反応されるか少し気になっていた。けれど本人たちは、見えないお腹まわりを気にしていたようで、快く一緒に来てくれることになった。

お店では、チーフが私たちが緊張しないように空気を整え、明るく迎えてくれた。そのおかげで場は和み、リラックスした雰囲気のまま採寸に入ることになった。『サイズは何を使ってた?』という質問に『M』と答えた彼女。そこでみんなで大笑いして、一気に緊張がほぐれた。

試着を終えた彼女たちは、まるでモデルのようにランウェイを歩く。すっきりとしたボディラインは、本人はもちろん、私が見てもはっきりと変化がわかるラインだった。自分のサイズを知ること、下着を大切に選ぶこと。その大事さを伝え、いっしょに共有できる喜びに、私はすっかり酔いしれていた。

後日、彼女の後ろ姿は明らかに変わっていた。パンツの腰まわりにはゆとりができていて、姿勢もぐっとよくなっている。まさに「案ずるより産むがやすし」。もっと早く声をかけてあげていたら、こんな素敵なお道具に早く出会えていたのにと思う一方で、私たちの「美」との付き合いは、いまも現在進行形で続いている。

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